Ws_1_1_2   ハウス・ディズニーや倖田來未、そしてハウス・ネーションに楽曲提供をしているWORLD SKETCH(ワールドスケッチ)が10年の歳月を経て、1st.フルアルバム「ワンダフル」を7月にいよいよリリースします。ワールドワイドに活躍するシンガーKimara LovelaceやStephanie Cooke、リードトラックではJonathan Mendelsohnを迎え、パワフルで華やかに彩られた美メロな楽曲を披露しています。これからの季節のドライブのBGMとか、運動会で子供たちが元気に行進しているときにかかってたら、とっても幸せな雰囲気なヴァイブがその場を包み込むでしょう。この作品は誰もが欲しがっているメロディを的確に表現したポップスとしてのダンスミュージックだと思う。

彼らの活動の拠点は今でも札幌だけど、先日東京に来た時に、時間をもらってインタビューをすることができました。アルバムを発表するまでの彼らの活動と音楽に対する真摯な姿勢は話をお伺いしていて、とても感動しました。
アルバムを手にとって、このインタビューを読んでくれたら、きっともっと彼らの音楽が好きになると思います。


・今までどのような活動をされてきたのでしょうか?

堀内:僕は12年ほど前から北海道で、音楽を職業とする新たな雇用を作りたくて活動を始めました。彼(守屋)との出会いは、僕が立ち上げたレーベルのオーディションをしたときでした。彼はバンドやっていてたんですが、彼の音楽はエッジのあるロックで、とても好きな音楽だったんですが、なぜだか僕が落としてしまった(笑)
その後、彼のバンドは解散してしまうのですが、ずっと彼の存在が 気になっていたんです。そんな中、人づてに新たに彼のデモをもらったんです。聴いてみたら全然ロックでもなんでもなくて、ハウスとR&Bだったんです。ロックバンドやってたくせになんだ!?いったい この振り幅はなんだろうって思い、一緒に活動したいなと思い、守屋君と仕事を始めました。

当初はいろんなアーティストのプロデュースだったり、アレンジを 職業としてたくさんこなすことで、音楽をビジネスとしていくため のベースを作っていきました。将来的にこういうアルバムを作ろうとか、そういう想いではなく、とにかく今を生きること、食べることに必死でした。いい曲を制作し、いいアレンジの曲を多く作るということだけを考えていました。

音楽が本当に好きだったんだですよね。人から馬鹿にされても、音楽をあきらめるとかそういうことは考えなかかったです。

僕はおもしろい人を集めてくるのが得意で、人を集めてきてはスタジオに入って、「よし!今日は平井堅を倒すぞ!」と意気込んで、平井堅の楽曲を超える曲を作ろうとするんですが、どうやってもできるわけがないんですよ。10万、20万円の機材で。(爆笑)

Ws_4_2 守屋:できるわけない(爆笑)

堀内:でもいいんです。そんなドンキホーテ的な挑みがあって(笑)守屋君だけでした。そんな僕と一緒に仕事してくれたのは。あとはみんないなくなっちゃった。

 

・守屋さんは不安じゃなかったんですか?

守屋:不安じゃありませんでした。僕も音楽で食べていくということを決めていましたから。

堀内:でも、不思議なもので、こういう状況になってくると、また人は戻ってきてくるんですよね。ホント昔は相手にされていなかったから、ありがたいよね。

本当にプロとして活動しているといえるようになったのはここ2年くらいではないでしょうか。
そのような中で、きちんと名前を打ち出して自分たちのプロジェクトとして作品をリリースしようと思い、今回のアルバムにつながってきます。 

・音楽を作れる喜びが大きかったんですね。

堀内:イメージする曲のクオリティがあるじゃないですか?メジャーであっても、マニアックな音にしても。その目指すクオリティに一歩でも近づいていくことが楽しかったです。「もしかして、できるんじゃないか?」って。
ようやく自分等でも楽しい仕事と呼べるようになって、ここからは逆に大変。今まではがむしゃらにやってきただけなので、よりシビアになっていくように思います。
振り返ってみると、食べるために仕事をして来たんだけど、今とやっていることは全然変わらないんですよね。結局ずっと音楽が好きだった。

守屋:そうなんです。その頃の仕事は自分にとっては全く苦痛ではありませんでした。僕はメジャーな音楽が好きなので、どんな仕事も楽しんで取り組むことができた。つらいことではなく、形として残せる喜びが大きかったですね。   

・お二人はどのような音楽に影響されてきたんですか?

堀内:元々はバンドをやっていました。子どものころは忌野清志郎の音楽、特に詩に衝撃を受け、ブルーハーツの音楽を聞いたりもしていました。清志郎の影響で古いR&Bやロック、もちろんビートルズ、ストーンズなども聴いていましたね。最初ストーンズは全然理解できなかった。SatisfactionとJumping jackflashって同じ曲だと思っていました(笑)でも、ビートルズよりストーンズのほうが好きでしたね。

もちろんヒップホップやR&B(90年代以降)も好きでした。ヒップホップはデザインという視点で、サンプリングという手法に衝撃を受けましたね。
ヒップホップは源流をたどると、昔のソウルやブルースになっていく。ソウルだったらオーティスレディングだったり、ブルースだったらロバートジョンソンだったり。ところがハウスの場合は、情報がなくて全くわからない。そんな音楽も好きでした。
遊ぶ感覚でDJをやっていたこともありますが、当時はDJ よりもバンドの方が好きでしたね。今は、その両方がすばらしいと思えます。

守屋:父がバンドをやっていた影響もあって、ベンチャーズ、ビートルズなどの音楽を聴いていました。家にたまたまパソコンとキーボードがあって、それを使って作曲を始めました。元々ディスコとかヒップホップとかR&Bを聴いていたんですが、その後にロックを聴いて、ロックバンドをやっていました。堀内に出したクラブ的なデモテープは元々もっていた志向だったんです。   

・今回のアルバムについて教えてください。

Ws_3_3 守屋:僕はDJをしないので、DJ的なアプローチということはわからないのですが、作品はクラブでも、家でも楽しめることを念頭に作りました。

堀内:家で昼から聴いても楽しめる曲を制作しました。いつ聴いても楽しんでもらえる曲がいい。自分の親が聴いても、子供が聴いても「いいね!」って言ってくれるような作品を作ることを心がけています。
コンセプトは良いメロディの歌を聴いてもらいたい。なので、全曲ボーカルをフィーチャーしようということでした。

WORLD SKETCHというユニット名のように、視野が狭くなることなく、より大きな視点で世界を描写していきたいと思っていて、今回の作品も限られた人たちだけでなく、いろんな人に聴いてもらいたいたい。今回フィーチャーしたボーカリストもそのような視点から、あえて日本人ではなく海外のアーティストにお願いしました。

守屋:フィーチャーしたボーカリストは僕のメロディにプラスアルファ、そのアーティストの個性を入れてくるのですが、出来上がりについては僕の想像をはるかに超える魅力があるものに仕上がりました。 

・日本人のボーカリストはフィーチャーする予定は?

堀内:日本語の曲はやってみたいですね。J-POPというか単純にいい曲はやりたい。これはWORLD SKETCHとは別のプロジェクトとしてやっていきたいです。

個人的にはJ-POPとよばれる多くは音楽的にもクオリティーも優れていると思っていて、多くの皆に必要とされる、感動させる音楽ならば、ジャンル関係なくすばらしいと思います。いつかはこのフィールドに挑んでいきたいと思います。人をとにかく感動させてみたい。 

・今後の予定を教えてください。

堀内:リリースパーティを予定しています。現在決まっているのは8月下旬に東京と札幌であります。リードトラックWonderfulでフィーチャーしているボーカリスト、ジョナサンメンデルソンをゲストで迎えてライブをやりたいと思います。

【WORLD SKETCHプロフィール】
CLUB MUSICを中心に活躍するコンポーザー/マルチプレイヤー守屋友晴とプロデューサー堀内基弘によるトラックユニット。HOUSE、R&B、HIP HOPを始めとしたDANCE MUSICからメロディアスなバラードまで“LOVE SONG”をテーマとした楽曲を制作。その他、アーティストのサウンドプロデュースやハウスのコンピレーションCDのコンパイル、CLUBのプロデュースと、DANCE FLOORを核とした音楽制作のキャリアは約10年に及ぶ。World Sketchの作品リリースにあたり、親交の深いKING STREET SOUNDSの協力によりワールドワイドなシンガーとのコラボレートが実現。近年はHOUSE DISNEY、House Nationへの参加や様々なメジャー・アーティストへの楽曲提供が、話題を呼んでいる。

■パーティインフォメーション
Xnae10020 WORLD SKETCH Rerease Party
日時:2009年8月28日(金)23:00~
場所:ageHa【ARENA】(東京/新木場)
料金:前売:3000円  当日:3500円

LIVE PERFORMANCE
WORLD SKETCH feat.Jonathan Mendelsohn

DJ DAISHI DANCE-6HOURS DJ SET-

お問い合わせ WORLD SKETCHオフィシャルサイト