SOUND FINDER official blog

サウンドファインダーは全国の有名レコード店やアーティストグッズなどを取り扱うショップが参加する音楽専門ショッピングモールです。
All vinyl records, CDs are here! SOUND FINDER is largest music shopping mall in JAPAN.

サウンドファインダーの入荷情報やコンサート情報をはじめとした音楽ネタをお届けするブログです。最新の入荷状況は「在庫情報リアルタイム更新中!」をクリックしてください。
総在庫数100万点以上、歌謡曲、ジャズ、ロック、ソウルはもちろん、クラブ系12インチレコード、クラシックLPやツアーグッズなども豊富に取り揃えております。
探し物はここにある!Have fun diggin'!

カテゴリ: Interview

趣味嗜好の異なる二人がジャズというフィルターを通して表現したCOSMIC TEMPLEはジャンルレスな90年代の空気を纏う



インタビューアー 印南敦史

日本のクラブ・ジャズ・シーンに衝撃を与えたクオシモードの活動停止から、早くも3年が経過した。現在、4人のメンバーはそれぞれの道を歩んでいるが、そんななか、リズム・セクションを担っていたドラムスの今泉総之輔とベースの須長和広がコズミック・テンプル名義で活動を開始。7月4日にファースト・アルバム『TEMPLE and TREE means like a COSMIC』をリリースする。

クオシモード時代に確立した「踊れるジャズ」としてのベースを活かしつつ、プラスアルファのエッセンスを加えた独自のスタイルからは、ヒップホップからポスト・ロックまでを含む1990年代の音楽からの影響を感じ取ることができる。
果たして彼らが目指しているものとは? リリースに先駆け、渋谷のカフェの一角で話を聞いた。

-まず気になるのは、気持ちの変化だ。クオシモードからコズミック・テンプルへと変わり、いまどんなことを感じているのだろう?
須長「クオシモードって、曲調だとかにフォーマットのようなものがあったと思うんですよね。パーカッション、ドラム、ベース、ピアノというメンバー構成的にも、できることが限られていましたし。でも、コズミック・テンプルではそういうのを一切意識しなくていいので、開放感のようなものがありました。いろいろなことを考えなくても、いろんなアプローチができるっていう」
今泉「ずっとやりたかったことをやるときなんだなっていう、ちょうどいいタイミングなんだと思います」

-でもコズミック・テンプルは突然変異的に生まれたわけではなく、過去10年以上の交流のなかから自然にできあがっていってものだという。
須長「ソウちゃん(今泉)とはクオシモード時代から、クオシモード以外でもライヴを一緒にやってたんです。俺はもともとそこまでジャズに詳しかったわけではないので、鍛えてもらうという意味でも、毎月一緒にやることには意味がありました。で、いろんな情報を共有して続けてきた結果、それがここにつながったという感じです」
今泉「自然に、普通のジャズだけでは伝えることができないっていう感覚が大きくなっていったんです。普通のフォーマットのジャズだと、ちょっと弱いなあって」

-ところで先にも触れたとおり、コズミック・テンプルのサウンドは1990年代の空気感を意識させる。それはなぜなのだろうか? そして、意図的なものだったのだろうか?
今泉「90年代的なものを作ろうとは意識しなかったですし、狙ってもいないです。ただ、90年代のヒップホップを聴いて育ったんで、自然にそうなったっていうか。僕は、ナズの『イルマティック』がリリースされた1994年が高1か高2だったので、超リアルタイムなんです」
須長「僕は94年は中学生。13歳ぐらいで、バンドを始めたころです。でも、そこまでヒップホップは聴いてなかったですね」
今泉「たぶん僕はブラック寄りなんですけど、カズ(須長)はどっちかっていうとポスト・ロックとか白人もののほうが詳しいと思うんですよ。そんな両者の持ち味がうまく混ざって、カヴァーし合う感じが落としどころじゃないかなと思いますね」
今泉「でもヒップホップ的な側面は、今後もっと出して行きますよ、マジで。いまも初期衝動しか追い求めてないですもん。たとえば、マッドリブを初めて聴いたときの衝撃とか。説明みたいな音楽じゃなくて、“現象”っぽいところまで追い込みたいんですよね。『それを俺がやんなきゃいけないなあ』っていう思いが強くて。

続きを読む


北欧のデオダート”こと、ロマン・アンドレンを知ったのは、『フアニータ・アンド・ビヨンド:ライヴ・スタジオ・セッションズ』だった。際立つメロディとジャズファンクが織りなすカラフルな楽曲は北欧ブラジリアンフュージョンの存在を世界に知らしめる名盤中の名盤と言って良い。
毎年コンスタントに作品を発表し続ける彼は『カラー・グリーン』以降、自らのルーツサウンドであるブラジリアンフュージョンに、新たにアフロテイストを取り入れ、2013年の『ジ・オイスター・オブ・バサタン』からアフロバンドカカラカを起用するようになる。
勢いそのままに、当初は2014年にリリース予定だった『レイン・キング』。2年前にはすでにアートワークはアップしており、残るは音源のみという状況のまま時間だけが流れ、ファンの多くが本当にリリースされるのか?となかばあきらめかけた矢先、ここにきて、ようやく日の目をみることとなった。
カカラカとのコラボレーションもネクストレベルに達し、より成熟した演奏、楽曲アレンジを聴かせる素晴らしい内容となっている。



現在のスウェーデンの音楽シーンについて教えていただけますか?
スウェーデンの音楽シーン、特にジャズについてはいい状況だと思う。
ボサノヴァを演奏するようなバンドもいくつかあるけど、僕がやっているようなファンク、ラテン、アフロビートをブレンドしたようなバンドは少なくて・・・。まぁ、でも、誰かがやっているような音楽を同じようにやってもしょうがないから、自分が作りたいと思う音楽をやってるよ。
ビートファンクション(Beatfunktion)はファンクとジャズとアフロをミックスした音楽をやっている唯一のバンドじゃないかな?個人的にも彼らのことをよく知っているし、とってもいいバンドで、いつか一緒に何か作りたいなと思ってる。


今回のアルバムのテーマについて教えていただけませんでしょうか?
このアルバムは今まで作ってアルバムの中でも、もっとも個人的なアルバムだと思ってる。恋愛で生じるいろいろな感情のしがらみをシンプルな物語として表現してるんだけど、作業を続けるうちに、曲というのは自分にとっての何かお告げのようなものと感じるようになったんだ。幸せな恋愛の曲は良いメロディが必要だし、そういう曲を書くときは、自然とそういうメロディが浮かぶ。

芸術は人生をうつす鏡のような側面だけでなく、人生そのものを創造することもあって、人はそういうことを意識することなく、いろんな場面で、そういう経験や気づきをしていると強く信じるようになったね。



Rain king、You said you’re sorry、The Wind brows、Brand new startは収録楽曲の中でも、あなたらしいジャズファンク、メロウグルーヴな作品だと感じました。
僕はもっとアフロミュージックやアフロビートを知りたいと思ってるし、と同時にアフリカの神話についても学んだりしている。前のアルバムの『ジ・オイスター・オブ・バサタン』もアフロに強く影響されていて、今回『レイン・キング』と合わせて、3部作のうちの2つの作品だと思ってる。
Rain kingは個人的な苦悩や愛情などを表現しているんだけど、日々の生活では新しいことが生み出されることで、今までのやり方を変えたりしなければならないことがあって、それがもとで、僕たちの世界は壊れてしまうことがある。こういう時の、何とも言えない、抗しがたい感情をRain kingは表現している。
You said you're sorryは許すことの大切さを表現している。許すというのは与えることと受容することの両面だ。犯してしまった罪を許してもらえなかったら、自分たち自身も許すことが難しい。許すことは怖いことではなく、多くの勇気を得たり、無駄なプライドを捨て去ることなんだ。
The Wind blowsは別れについて書いていいて、事態がよくなるように願っている曲。
風が吹くように物事は人々の間で常に変化する。変化は誰かに促されるものではなく、自分自身で変わるものだから、ある人が最初のころと違うと感じても受け入れる柔軟性が必要だと思うんだけど、その時に大切なことはその人に対して誠実であることだと思うんだ。誠実な応対こそが本当の意味での相互理解を生むと思うので、人間関係や環境の変化にも対応できると思う。まずプライドは捨てて、誠実に会話をすることが大切だよ。

Brand new startをアルバムに収録できたことはうれしいことだよ。この曲は作っては、修正してという作業を繰り返してやった曲でもあるからね。この曲は15歳の時に書き始めていて、今回収録したんだけど、新しい発見や長い間あたためてきたアイデアを見直す、いいきっかけにもなった。僕はアイデアを書き留めておくのが好きで、いうなればアイデアのコレクターだね。ジャンルも内容も関係なく、思いついたことを書き留めている。本にしたらおそらく10冊くらいのホラーやフィクション、ミステリー、アルバムにしたら20作分くらいの分量になるんじゃないかな。時々ぞっとするようなことを思いつくんだけど、そういうは忘れてしまう。連想することは世の中で一番楽しいことだよ。


You said you're sorryは古き良き時代のブラジリアンフュージョンを感じます。
僕はジョアンドナートとデオダートのアルバムを思い出しました。
どうもありがとう!
僕はデオダートの音楽で育ったからね。ありがたいことにこれまでに何度か彼と連絡取り合っていて、そのこと自体がとても幸せだ。そんな人の作品と並べてもらえるなんて、とっても恐縮しちゃうけど。


このアルバムリリース後にライブの予定などはあるのでしょうか?
スウェーデン国内でライブをやる予定だよ。あと日本にも行きたいね。前回が2009年だったから、随分と時間が経ってしまった。地球の裏側の日本で、いるいろんな人に会って、たくさんのファンと交流して、あの時は人生の転機だった。
あとうまくいけば、ナイジェリアのアフロビートフェスティヴァルに出演するかもしれない。


今回のCDリリースは日本だけで、他の国では配信やダウンロード販売と聞いていますが
そうなんだよね。フィジカルのリリースは日本のみなんだ。日本はフィジカルリリースする数少ない国なんだよね。フィジカルのアルバムがリリースできることはホントにうれしいこと。この点について、多くの人にこの何とも言えない、素晴らしい気持ちを分かってもらいたいね。それはそうと、レコードは復活の兆しが見えてる。これには期待してるんだ。


日本に来る予定はあるんですか?
恐らく来年になると思うけど。行く予定だよ。


そえいば、9月に1stアルバムが日本で初めてリリースされるようですが?
そうなんだ!今まで日本では発売していなかったので、楽しみだ。リリースは2004年だったから、もうかれこれ12年経ってる。それまで沢山のアルバムや楽曲を制作してきたけど、このアルバムをリリースすることはあきらめてなかったんだ。音楽が作りたくて仕方なかった時に作ったアルバムだから、自分の中では特別なものだったんだ。


これで日本ではすべてのアルバムがリリースされることになりますが。
いやー、素晴らしいね。僕が音楽を作りづけることができるモチベーションになるよ。
日本のみんなにはホントに感謝している。これからも音楽を作りづけるよ!




ロマン・アンドレン/レイン・キング
jacket
1. The Child That I Am (Omo Kekere Ti Moje)
2. It's A Beautiful Day
3. My Heart Belongs To You (Tie Nin Se)
4. And You Never Said Goodbye
5. Rain King (Oba Ojo)
6. Where You Go, I Go (Osope Kin Duro Moduro)
7. You Said You're Sorry
8. Morning Dew
9. Say It, Then I Listen (So Kingbo)
10. Joy, Look For Me (Idu Nu Wa Mi Wa)
11. And The Wind Blows (Feat. Gee Bello)
12. A Brand New Start
13. The Child That I Was (Outro)

CDのご購入はこちらから

BLUENOTE移籍第1弾となるアルバム「ノー・ビギニング・ノー・エンド」を1月16日にリリースするホセ・ジェイムス。レーベル契約がないまま制作に入った今作は多彩なゲストを迎えた意欲作。特にロバート・グラスパーの参加は本作に大きな影響を及ぼしていることは明らか。ジャズ、ヒップホップ、R&Bを自在にクロスオーバーする彼に来日前にメールでお話を聴くことができました。


・デビューしてからジャンルにこだわらず音楽制作をしてきましたが、今回BLUENOTEということで何か意識したことがありますか?
今回初めてヒップホップ、ジャズ、ソウル、R&B、シンガーソングライター、ファンク、そしてワールドミュージックなど、大好きな音楽を一つに凝縮したアルバムを作ることができた思っているよ。今までよりバリエーションが広がったと思ってる。僕の声や楽曲もさることながら、そういういろんなバリエーションも一緒に楽しんで欲しいんだよね。今回アルバムに参加してくれたピノ・パラディーノ、ロバード・グラスパー、アンプ・フィドラー、インディー・ザーラ、エミリー・キングとの共演もすごい楽しかった。

・当初契約がない状態で制作を開始したとのことですが、どういう心境だったのですか?
レーベル契約をしていないと言うことは自由に制作できるという良い面があると思ってる。このアルバムにはあまり多くの人が関わっていないし、そのほうが方向性がぶれることもない。結果、自分の表現したいものを形にし、それを発表することができたかな。すべて自分で判断しなければならないから、難しい部分もあったけどね。

・多彩なゲストミュージシャンが参加されていますが、中でもロバート・グラスパーの参加は作品に大きな影響があったのではないでしょうか?
そうだね。ロバート・グラスパーはR&B、ヒップホップ、そしてジャズを最高にかっこいい形でブレンドして音楽を作ることができるよね。多くのミュージシャンがそのスタイルにトライするけど、ロバートのアプローチはすでに完成されていると思う。彼と作曲することは自然だったし、そもそも僕たちは似ている部分が沢山ある。今回のアルバムではロバートの作品に参加しているドラマー、クリス・デイブにも参加してもらっているんだけど、彼ら二人で演奏した楽曲は素晴らしいヴァイブスを放っている。本当に彼は素晴らしいアーティストだね。

・最近のヒップホップ、R&B、ジャズはより親密になって来ていると思いますが、この作品はその象徴的なアルバムだと思います。今後もこのような傾向は続くと思いますか?
今の流れをアーティストは意識しない方がいいと思うんだ。いい作品を作ることに集中したい方がいい。今のリスナーは幅広く音楽を聴いていると思うし、アーティストはそれに応えている。DJが作るミックステープだって、いろんなタイプの音楽が入っていると思うし、いろんな音楽をブレンドするというのは極めて普通のことだよね。もう今までとは違う、次世代に入っていると思うよ。

・アルバムタイトルについて教えてください。
このアルバムに込めた想いは、創造することに何か境界線や限界、終わりなどはないし、ブランドも関係ない。あるのは音楽だけ。純粋に音楽を楽しんでほしいと思ってこのタイトルを付けた。

・2月に日本でLIVEがありますね。日本のファンに一言お願いします。
日本で演奏できることはとてもうれしいよ。友達やファンに会えるのが今から待ち遠しいしね。しかもバレンタインの季節!楽しみだよ。

ライブの日程はこちら

ホセ・ジェイムスのCDはこちら/レコードはこちら


Room56
新しい音楽の情報源はレコードショップとクラブという自分にとって、レコードが発売されていないアーティストとの出会いはなかなか難しいものがあります。先日、某レコードショップでイギリスのSOUL AND JAZZというレーベルからリリースされたコンピレーションシングル盤に出会いました。収録されたHIT THE DEVILという曲が気に入り、そのレコードを買ったところ、どうやら日本人アーティストのようだと言うことが分かったのですが、この作品、ビクターの山中湖スタジオでレコーディングが行われているということが判明。とっても気になり早速アルバム(CDです。)も購入したところ、他の収録曲も素晴らしく、年末に来て、いいもの見つけたぜ!と一人で盛り上がっていたのですが、聴けば聴くほど、会って話をしてみたい!という気持ちが大きくなり、先日Facebook経由でコンタクトして、無事お目にかかることができました。便利な世の中ですね(笑) 今回のインタビューはROOM56というユニットを主宰するピアニスト小林岳五郎さんです。 ・デビューしてどのくらいですか? 今回リリースしたアルバムの前にピアノトリオで1枚出しているので、厳密に言うと自分のアルバムとしては2枚目なのですが、4年目になりますね。すべて自主制作で出しています。 ・どのような音楽を聴いていらっしゃったんですか? 両親が音楽家ということもあって、子供のころから家には音楽が溢れていました。父はピアニストで母は歌手でした。3歳ごろからピアノを習い始めて、高校時代はコードが読めるようになりたくて、YAMAHAの音楽教室に通って、ジャズピアノを習いました。当時は全然ジャズとかわからなかった(笑)大学時代はコーラスグループにも所属していました。音楽についてはどんなものでも好きでしたね。 ・CDに収録されている音楽もいろいろな影響が見えますね。 リスナーとしては3年ごと位に夢中になる音楽が変わるんですよね。小学生頃はクラシックが好きで、いつも図書館に行っては「今日はここからここまでを聴く」と決めて音楽を聴いていました。中学の頃はJ-POPばかり聴いていました。兄がいるのですが、高校の頃は兄の影響でUK ROCKを聴いていました。そこからアンダーワールドなどのダンスミュージックも聴くようになっていきました。 大学になったらジャズばっかり聴いていましたね。グルーヴがあるものであればなんでも聴きます。 Take ・ROOM56の音楽をミクスチャージャズと定義していますが。 ジャズって不思議な音楽で「ジャズって、どんな音楽?」といろんな人に尋ねると、三者三様の答えが返ってくるんですよね。昔のハードバップみたいなものを連想する人もいますが、それだけがジャズじゃない。ジャズは新陳代謝を繰り返して、いろいろな側面を持ち合わせている間口の広い音楽だと思っています。そのジャズをベースに自分が今一番かっこいいと思う要素をちりばめた音楽をやりたいと思っています。参加しているミュージシャンもジャズをベースにしていますが、ジャズだけでなく、音楽性に広がりがあるようなミュージシャンを集めてレコーディングしていることもあり、収録された楽曲も多様性があると思います。 いろんな音楽の要素があるので、いろいろ音楽を聴いてきた30歳代の方からの反応が良いですね。 最近自分はジャズミュージシャンとしてだけでなく、いろいろな部分でリスナーに訴えたいなと思っています。もちろん、自分のインプロを聴いてほしいと思うこともあるけど、それは自分の中で15%くらい。その他は楽曲であったり、アレンジであったり、演奏以外の部分でも自分の音楽を楽しんでもらいたいと思っています。 もちろん、キース・ジャレット、ミッシェル・ペトルチアーニ、マッコイ・タイナーのようなピアニストは好きですし、最近だとロバートグラスパーみたいなアーティストも好きです。 僕の音楽はジャズとして捉えられるかもしれないけど、別のアプローチがあるような気がしているんですよね。 ジャケットやロゴデザインはブラジル在住のデザイナーに依頼しています。ROOM56のロゴは管楽器をイメージしていて、ヒップホップ的な要素も音楽にはあるので、こういうインパクトがあるジャケットがいいなと思っています。遠くから見てもすぐにわかるようなところもいいですね。 ・山中湖でのレコーディングはどうしてされたのですか? ピアノトリオのアルバムを制作した際にホールを貸し切りにして録音したのですが、その時の録り音がお互いの音が干渉し合う感じで、一発録りの生々しさがあったんですね。今回のROOM56の音源は全く発想が違ってミックスの段階で各パートの音作りにこだわりたかったので、しっかりとした設備のある山中湖のビクタースタジオで録音しました。合宿形式というのも良かったですね。 ・製作費も自分ですべて用意されたんですか? そうですね。こういうところはケチるところではないと思っています。誰に聴いていただいても恥ずかしくないクオリティになっていると思うので、多くの方々に届けたいし、届いて欲しいと思っています。 こういうものを作らないと次につながらないと思っています。 ・そういうこともあってSOUL&JAZZからシングルがリリースされたのかもしれませんね。 TOYO JAZZ NOTEというサイトがあって、そこに自分たちの作品のレビューが掲載されたんですよね。そのサイトをSOUL AND JAZZ.comというネットラジオのスタッフがいつもチェックしているみたいで。自分たちの音源を聴いてくれて、コンタクトしてきてくれて、「コンピレーションCDをリリースするんだけど、楽曲を使わせて欲しい」ということを言われました。 自分たちはPR的な部分が苦手なので、こういうのはうれしかったですね。 聴いてくれさえすれば、好きになってくれると思うんですよね(笑) ・今後の活動について 日本に限らず、海外での活動も積極的にやって行きたいなと思います。 こういう時代なので、ワールドワイドに活躍することも難しくないと思いますし、より多くのリスナーに音楽を届けられるようにできれば、喜んでもらえる人も増えると思います。今回の12インチリリースで直感的に思ったんですが、イギリスには、僕たちの音楽を受け入れてくれる土壌があると思うような気がしています。 アルバムに収録された楽曲はバリエーションに富み、ジャジーヒップホップ的なもの、クラブジャズど真ん中のハードバップに影響をされたものからボコーダーが絡むファンク、そしてアシッドジャズに影響を受けたUKソウルなど、さまざまな表情を見せる楽曲が並ぶ。即興演奏に重きを置いたサウンドではなく、あくまでも楽曲を聴かせるアプローチは多くのバンドとは一線を画すイメージです。 ラストに収録されたOld countryは震災後に作られた故郷を想う、素晴らしいメロディが印象的なバラード。この曲が某政党の選挙戦で使われたのもうなずけます。 あらゆる音楽を吸収し、作品としてリリースされたデビューアルバムはほとんどノンプロモーションにも関わらず、海外のライセンスを勝ち取ったところがすごい。 年間200本を超えるライブ演奏に「アウトプットが多すぎるのはよくないので、新しいものを作る時間が欲しい」と語った小林岳五郎はこれから間違いなく注目のアーティストです。 ROOM56 "Hit the Devil" 絶賛発売中のアルバムはこれ!みなさんに聴いていただきたいオススメのアルバムです。 ROOM56 / HIT THE DEVILのCDはこちらからご購入できます。

Manamimorita2smallデビューアルバムをリリースしたばかりの時、池袋のAPPLE JUMPという小さなジャズクラブで彼女の演奏を見たことがあります。まだ若干24歳の若者です。みずみずしい演奏で、勢いで突き進むような演奏は今まで私が聴いて来たジャズとは大きく異なるものでした。 それから3年、さまざまな経験を経てリリースされたニューアルバムは今までの作品とは違い、デビュー当時の雰囲気を残しつつも、新たな一面をのぞかせる作品となっています。中でもミッシェルカミロ的なラテンフレバーと4 HERO的なブレイクビーツを掛け合わせたようなThe peacocksは今までなかったManami Moritaを強く印象づける内容となっています。 アルバムタイトル「When the skies are grey」について わたしにとって大切な存在である友人はたとえ曇りの日でもあたしのことを幸せにしてくれる太陽の光です。今回アルバムに参加してくれたミュージシャンも友人ですし、ジャケットデザインについても今回は自分で描くのではなく、友人にお願いしました。 前2作と比べて何か心境の変化があったのでしょうか? 大震災の当日、早朝に私は東京からNYに戻ったのですが、NYに到着すると、日本で大震災があったことをニュースが伝えていて、テレビから流れてくるニュースに、帰ってきてしまったことにとても後悔しました。もう少し日本にいれば、母のそばにいてあげられたのではないかと思うと、自分はここで何をやっているんだろうと。 自分は今まで自分のキャリアのためにピアノを弾いてきた。少しでもよい環境で演奏ができることばかり考えていたんだなと思ったんです。 でも、あの震災で、自分にとって大切なものは何か?ということを問い詰めた時に、自分にとって大切なものは自分そのもののキャリアではなく、家族や友人とのつながりだとはっきり認識したんです。 今まではお客さんがどういうインプロヴィゼーション(即興演奏)を披露したら、驚いたり、びっくりしたりするか?ということを考えていて、作品全体を考えることができていなかったと思うんです。自分も年齢を重ねたからかもしれないけど、曲に対してのイマジネーションが研ぎ澄まされてきた感じで、インプロよりも楽曲ありきで作品を作ることができたのは大きいと思います。自分としては作曲だけで演奏しなくてもいいと思ってた位ですから(笑) 4曲目のUnpredictedは譜面通りに演奏していて、インプロは一切入ってないし、ビートルズのカバーBlackbirdも引き崩すようなことはせず、あくまでも原曲に忠実に演奏していますね。 ピアニストではなく作曲家として意識が今回のアルバムは強いと思います。 あと、今回は今までのピアノトリオとは違い、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたり、私もピアノ以外にヴァイブラフォンなども演奏していて作品としても幅が広がった気がします。 次回作はヴォーカリストとのコラボれションを実現したいですね。ヴォーカリストには歌詞を書いてもらって、私は曲を付ける。バンドで演奏したり、ヴォーカルとのデュオだったり、雰囲気に合わせて表現したいと思っています。 活動の場を日本に移すことは考えていないんですか? いつかは日本に戻ってきたいと思うのですが、今のところその気持ちではないですね。 というのも、日本の場合はミュージシャンという職種を認めてくれない感じがします。「ミュージシャンです」と言うと、「他に何か仕事をしているの?」と訊ねられたりすることがあるんだけど、日本ではミュージシャンとして認めてくれるのは有名であることが前提になっていると思いますね。だけど、アメリカでは職種としてミュージシャンというものが認められていると思います。人前で演奏したり、CDをリリースしたりすることもミュージシャンだけど、人に教えたりすることも楽しんでやれる環境があるといいうのはうれしいですね。 ジャズもいろいろなジャズがあって刺激的です。ハードバップをやっている人もいれば、ロバートグラスパーのようなヒップホップアプローチのジャズもあり、雑多感じがいいですね。 ロバートグラスパーのライブ見たことがありますが、ドラムプレイが次世代という感じがしましたね。 ドラムはクリスデイヴィスかな?スネアを二つ並べて、チューニングを変えて演奏するということをやってますよね。最近はそういうプレイをする人が増えてきたように思います。私のバンドのThomasもそういうスタイルで演奏していますよ。 アルバムリリース後のツアーについて 日本では1月から全国を回ります。全国いろいろなところで演奏するので、CDを気にいってくれたお客さんや、まだ聴いたことがない方もライブを見に来てほしいですね。日本での最終日はサウンドファインダーさんのイベントですね。 2月2日霞町音楽会、よろしくお願いします。 全国ツアーは5人編成のバンドで行いますが、そのツアーは2月1日で終了し、霞町音楽会はソロピアノで演奏します。他の出演者の方の音楽も楽しみですね。最後のアンコールセッションもワクワクしますね。今までの動画を拝見したんですが、素晴らしい演奏ですね。 楽しみにしています! Manami Moritaというと、誰もが知っているであろう曲は報道ステーションのオープニングテーマのI am。霞町音楽会ではソロピアノを披露していただきますが、年齢を重ね、曲に対してのイマジネーションが高まったという彼女のソロピアノの美しさはデビュー当時間もないこちらの動画でも十分に伝わります。この曲はComing homeという曲で、親元を離れて暮らすすべての人に聴いてもらいたい曲です。

Tetsunishiuchi_pct_main_s Reggae Disco RockersにWeddingという曲があって、結婚式のDJを頼まれると必ず掛けているんですが、その曲で印象的なサックスを披露していたのが今回1stアルバムをリリースした西内徹さんです。ジャパニーズ・レゲエ・シーンのNo.1サックスプレイヤーが、満を持して自身初のリーダーアルバムをリリース。今まで参加したバンド、セッションはReggae Disco Rockersの他、川上つよしと彼のムードメイカーズなどレゲエのフィールドを中心に数え切れないほど。 音楽活動に専念したいきさつを 元々大学を卒業してからプログラマーの仕事をやっていたのですが、その会社が倒産したんです。そのころサラリーマンと並行して、チンドン屋をやっていたのですが、これがいい感じだった(笑) チンドン界の重鎮・小鶴家幸太郎に弟子入りしたんですが、そういう徒弟制度みたいなものがあるとは、そこに行くまで知りませんでした(笑)行ったら、「よし、今日からお前は俺の弟子だ!」と言われたんですよ。 好きな音楽を吹いているだけでお金をもらえるというのが最高でしたね。 今回初のリーダーアルバムを作られた理由を 50歳を過ぎると、体力的にきつくなってくるので、そろそろやらなきゃなと思うようになりました。先輩方で引退されている方も増えてきているというのもあった気がします。自分自身の演奏にまだまだ満足できない部分もあって、まだ早いのでは?という気持ちもあったのですが、作って良かったと思います。 自分が聴いていて、飽きないようにしたいなと思っていました。サックスばっかりが前面に出ているのは嫌だったのでバランスを考えて制作にあたりました。参加して下さった沢山のアーティストに助けられた部分は大きいと思います。 制作について 曲を決めて一度だけリハーサルをして、スタジオ入りしました。 オリジナル曲とカバー曲で構成していますが、カバーした楽曲については純粋にいい曲であることが前提で、ジャンルにこだわらず収録しています。ジョン・レノンのジャラス・ガイ、パット・メセニーのトラベルズは選曲のふり幅としては大きいかもしれないけど、自分にとってはどちらも素晴らしく、そしていい曲です。元々慣れ親しんだ曲でもありますが、ジョンのジェラス・ガイはこういう曲で土生君のスティールパンが聴きたいなぁと思ったということもあったんですよ。 4曲目に収録されている「ラ・マン」と言う曲は最近のクラブシーンでにわかに注目を集めているコロンビア音楽に通じるものがあると思いますが。 最近の音楽はほとんど聴いていないので、わからないです。今回のアルバムは最近の音楽に影響されてとか、そういう部分がまったくなく、あくまでも自分が作りたいと思ったものを作っています。レーベルからは自由にやっていいと言うことだったんで、何かを意識して作ったと言うことなかったです。 5年前くらいにレーベルから「そろそろ、作ってみませんか?」という打診を受けたのですが、まだそのころには早いのではと思っていました。40歳くらいまできちんと練習した記憶がないんです(笑) ただ、こうして形になってリリースすることになったので、世代を超えていろんな方々に聴いてほしいと思います。 若い世代にとっては渋くていいなって思ってもらえると思う。例えば夕日は昇るという曲は松竹谷清さんにヴォーカルをお願いしているのですが、訥々と歌い上げるラヴソングで、是非聴いてもらいたい1曲ですね。 ライヴですでにやっている曲もありますが、大半がこのアルバムのために用意したものなので、リリース後のライヴには是非遊びに来てほしいです。 インスト中心のアルバムなので、世界中のリスナーで聴いてほしいと思っています。国内はライブ・スケジュールが出てますが、ゆくゆくは世界中でライヴをやりたいです(笑)。 今後の予定について 2ndアルバムを5年後くらいには出したいです。すでに構想があります。 アルバムをリリースするまでは、まだリーダーアルバムは早いのではないか?と思っていたのですが、実際に作り終わってみると、もっと作りたいなと言う気持ちが芽生えてきました。楽しかったんですよね。制作が。今までは自分が中心で制作することはなかったので、新鮮な気持ちでした。 自分が作りたい音楽をスタッフ、アーティストが細かな指示をしなくても、「ヤマン」な感じでお願いしますって言っただけで、出来上がるといのはうれしかった(笑) 責任は大きかったですけどね。終わってみて思ったのは、あんまり自分は吹かなくてもいいんだということ。セッションアルバムやバンドに参加している時は、「オレが、オレが」と言う感じで吹いていたんですが、自分のアルバムではそういう気持ちがありませんでした。参加しているミュージシャンを活かすような事ができたかなと思っています。何も指示したりしなかった。 自分が想像していたもの以上の作品が出来上がったと思っています。 自分的にはもっと練習したかったというのがありますが。。。もっといけるはずという気持ちがあります。まだ、自分のサックスがイメージ通りではないんですよね。細かいところなんですが、気になってしまいます。もっとリラックスして、力を抜いて吹けるようになりたい。そのためには練習しかないと思っています。昔の偉大なサックスプレイヤーのように力が抜けているんだけど、いいところで吹くというスタイルをいつかは完成させたいと思っています。 酔っ払って聴くと最高なんですけどね(笑) 最後にメッセージを ジャケのインナースリーヴが最高です。アルバム通してロマンティックなムードを感じてほしい。レゲエならでは雰囲気を感じてもらえたらと思います。メロウな雰囲気で恋人と楽しんでもらえたら最高です。 Tetsu Nishiuchi and the Band trailer -Album Digest- Tetsunishiuchi_jkt_s西内徹バンドCDのご予約・ご購入はこちらから
西内徹バンド/西内徹バンド イベント情報 西内徹ファースト・リーダー・アルバム リリース・イベント 新世界2周年スペシャル 「テ祭2012」 ~西内徹 スペシャル2days ライブ~ 西麻布 音楽実験室 新世界 開場 19:00/開演 20:00 予約入場料 3,000円/当日入場料 3,500円/お得な2日通し券 5,000円 ※各券種・各日ドリンクオーダー別

10/18(木) 西内隊 Special Guest : 伊東妙子(T字路s DJ : 山口”GUCCI”佳宏 10/19(金) 西内徹バンド Special Guest : 松竹谷清、Tico(Little Tempo) 平出順二(Cool Wise Man)、タツミアキラ(ex. Determinations)、 永田直(Frisco)、山崎 洋二朗(The eskargot miles) Mix : 内田直之 DJ : 山口”GUCCI”佳宏 問)新世界 03-5772-6767 

Quasimode_artistphotomquasimode結成10周年の節目にリリースされたアルバム『SOUL COOKIN’』。最近のクラブジャズシーンの空気を感じ、アフロ・キューバン、サンバの要素だけでなく、ソウル、ファンクをとりいれたサウンドはクレイジーケンバンドの横山剣をフィーチャーした先行シングル曲「Summer Madness」のノーザンダンサーから、モータウンサウンド、さらにはそれらソウルの源流ともつながるツイストまで網羅した意欲作だ。 メンバー間のコンビネーションもさらなる進化を遂げ、特にベースとドラムのコンビネーションは白眉。80年代のヨギ・ホートンとマーカス・ミラーの黄金のリズムセクションのようなサウンドに自然と腰が揺れる。 60年代のハードバッパーが70年代、80年代になり、クロスオーバーな活躍を見せたジャズシーンをなぞるかのような彼らは今のシーンに何を感じているのだろうか。 何故ソウルを取り上げたのでしょうか? 平戸:今年quasimodeで結成10周年で、今まで5枚のアルバムをリリースしてきました。バンドサウンドの軸も決まってきたところで、メンバーで新しいことにチャレンジしたいと言う話になったんですよね。 少なからず、みんなソウルやR&Bを通ってきたということもあって、matzzさんからいろんな音源を聴かせてもらって、こういう音だったら、ジャズと融合したら面白いかなと思ってアルバム制作に入りました。 松岡:流れだったというか、ジャズとかクロスオーバーとかに変化が生まれていると思うんですよ。ファンクとかソウルとかがキーワードになっているなと感じているんです。今まではブラジルだったり、アフロキューバンだったりというのがキーワードだったように思うんですが、少し違う空気を感じるようになりました。 音楽は繰り返すというか、改めてアシッドジャズとかを聴いたりとかするうちに、自分たちが表現するんだったら、こうするのにと想像するようになったんですよ。最初は参考音源を吟味してメンバーには聴いてもらいましたね。あまりストレートにそういうものを聴かせてしまうと、うまくいかないような気もしましたし。今の時代のジャズを汲んだ上で、quasimodeのサウンドを構築したいなと思いました。 どういうサウンドをイメージしたのですか? 平戸:レス・マッキャンとか自分が通ってきたジャズミュージシャンをイメージしました。そういう音を通してバンドに還元できると思ったんですよね。ジュニア・マンスだったり、ボビー・ティモンズだったり。ハロルド・メイバーンのようなストレートにソウルを演奏するスタイルもあったのですが、そういうものを自分がやってしまってはquasimodeでやる意味がないし、新しいことへの挑戦と言う意味が薄れてしまうと思いました。 実際レコーディングの時も4人のアンサンブルが際立つような曲作りだったりアレンジだったりするようにしました。 曲がPOPでコンパクトにまとまってすよね? 平戸:そうですね。ポップだと思います。 松岡:前から僕たちを知っている人達はどんな曲を演奏していも、これquasimodeっぽいよね。という感じで自分達の音が定着してきた気がします。 アシッドジャズ、ニュージャズ、フューチャージャズと流れていったように、クラブジャズも次世代に突入している気がしています。ディスコ、ソウル、ジャズも混ざり合うようなクロスオーバーな時代。ジャズの影響を少なからず受けているダンスミュージック全般がクロスオーバーとして定着すると思います。 今回のアルバムでも王道quasimodeサウンドももちろん入っていますが、サンバやアフロキューバンテイストだけが僕たちのサウンドではないということを新しく提示できたと思います。 ビートにこだわったんですよね。ブラジリアンフュージョン、例えばアジムスとかバンダ・ブラック・リオなんかの音をイメージして、複雑なリズムなんだけど、マニアックに聴かせるわけではなく、ダンサブルな感じを表現しています。 今まではジャズの精神というか、メロディはもちろんなんですが、ソロを聴かせようと思っていたんです。 でも、いろんなところでライヴをやるようになって、インプロヴィゼーションの奇跡みたいなものを実際に味わってもらうことができるようになって、アルバムでそこまでがっつりソロを聴かせるようなことはしなくてもいいのではないか?と考えるようになったんですよね。ただ、その線引きには気を遣いました。メロディだけになってしまったら、らしさが失われてしまう。 平戸:デビューの時はクラブジャズというのを意識しましたが、最近ではそれほど意識しないですね。通ってきた音楽をどのように新しい形で表現できるかということを考えたらこういう音楽になった。前作の焼き回しじゃ面白くないし、お客さんはそれだと満足してくれないと思うんですよ。 カバー曲「Give it up turn it loose」が意外でしたね。 平戸:小松さん(プロデューサー)の案だったんですが、面白いと思ったんですよね。彼女たちも70年代の音楽を聴いてきて、90年代になって表現したものがあのスタイルだったんだと思うので、それを自分たちが2012年にどう表現できるか?ということを考えて取り上げました。いくつか候補曲があって、アレンジしてみて、この曲が一番しっくりきたんですよね。以前ハイテック・ジャズをやったんで、打ち込みの曲を取り上げることは違和感なかったです。それが自信になっているのかもしれないですね。 松岡:この曲は当時、ハウスとかテクノを聴いていた人が驚いて、僕たちのことを知るきっかけにもなったし、今回もそういう新しい広がりがあるといいなと思っています。この曲は90年代に大きな盛り上がりを見せたR&Bシーンの、隠れた名曲だし、知っている人も多いと思います。 参加しているミュージシャンについて 松岡:ゲストミュージシャンがどうこうという感じではなく、楽曲そのものを楽しんでほしいと思ったので、あえてゲストミュージシャンを多彩にラインナップするということはしなかったですね。でも、「Summer Madness」は楽曲が完成し、この曲だったら横山剣さんに歌ってもらいたいと思って、お願いしたり。と言うことはありましたが、この人とこの人と、というような感じでゲストありきで制作したわけではありません。 今後の活動について 松岡:前作からより多くのリスナーに音楽を届けたいと思って、ディスコだったり、日本語の曲も取り入れたりして来た結果、ファン層も広がりが出て来たように思います。ここ最近は海外でのライヴができていませんが、日本だけでなく海外も積極的に出ていきたいと思います。 平戸:海外に飛び出してという意識は持っていたいですが、まずは日本のマーケットで認知度を高め、もっと多くのリスナーにquasimodeの音楽を楽しんでもらいたいと思います。アルバム発売に伴い、全国ツアーも予定していますので、是非、会場に足を運んでもらって、僕らのジャズを楽しんでもらいたいです。 quasimode/Soul Cookin’ (+dvd)(Ltd)初回限定盤

先行シングル盤quasimode/Summer Madness Feat.横山剣
その他の作品はこちら
レコードの購入はこちらから

Taruki_prof待望の2ndアルバム「Mederu」がいよいよ発売となる樽木栄一郎。嵐、関ジャニ8などの曲を手掛ける作家活動を経て、たどりついた先はアコースティックギターと歌で表現する美しく、はかない桃源郷。メロディアスな楽曲とそれを表現する歌声とギターテクニックは必聴です。 洋楽を聴いていた人に聴いてもらいたいと言う、樽木栄一郎が今までの活動を振り返って語ってくれました。 デビュー当時(2003年)はジャズフュージョンのアーティストに囲まれて、レコーディングをました。そのころ自分の興味は70年代フュージョンなど、豪華なサウンドを指向していたんですが、当時からギターを持って歌ってました。何故、ギターを持っていたかというと、モータウンやAORのシンガーのように、ハンドマイクを持って歌うことに抵抗があって、それでギターを持っていたという・・。振り返ってみると、全然弾けてませんでしたね。 結構派手な音が好きだったんですが、自分の作品ではその音との相性が悪かったように思います。すごく悩みました。 で、その時にジェームス・テイラーに出会うんですよ。ジェームス・テイラーから始まって、ケニー・ランキンを聴いて、というふうに追求するうちに、自分が今やっているバンドサウンドと、やりたいことのギャップが大きくなりすぎてしまいました。ギター1本で音楽を完結させている様に感動して、自分もこれをやりたいと思ったんですよ。 その当時は自分も若かったし、右も左もわからないまま、スタッフから指示されるものをこなし、曲を作っていたんです。ライヴをやれば、満席になるし、でもそこには関係者が8割、9割いて、自分は何のために音楽を作っているんだろう?思うことがあって。。。 弾き語りで圧倒するような存在にゆくゆくはなりたいと思ってましたが、どうしたらよいかというというところで悶々としていました。 20代前半にはいろんな音楽を聴いていらっしゃいますよね。意識的にそうしていたんですか? 作家の仕事ばかりをしていた時期があって、その時に意識的にいろいろと聴いていました。 元々は山崎まさよしさんとかスガシカオさんの路線で売り出して行こうとしていたんですよね。事務所が。 ジャニーズの曲を書けば、バリューも付くので、それがうまく行ったら、売り出していこうみたいな。なので、嵐や関ジャニ8の曲なんかを手掛けていましたが、常に疑問を持っていましたね。 ヒネクレテるんでしょうねえ。自分のアーティスト活動とは別で稼ぎ口があるのはうれしいことですが、果たしてこれは自分がやりたいことなのか?ということを考えてばかりいました。 こういうプロセスを経てからではないと、その先はないのか?と考えていましたし、それをみんな期待して仕事をしていたと思うんですが、自分は苦痛になってしまったんですよね。だからと言って、自分がやりたい理想像、ギター一本持って歌うということも怖かったんだと思います。そんなことを悩みながら30歳を迎えました。 樽木さんの弾き語りは想像を超えてますよね。メロディが素晴らしく、ギターが歌を引き立てるように寄り添うというか。どんなアーティストに影響されたんでしょうか? ケニー・ランキンのライヴを見ると、メロディは忠実に再現するんですが、その中にスキャットとかを入れたりするんです。でもそのスキャットがそれぞれ全部違ったりするので、そういうのがお客さんは飽きないのかなと思ったりして、そういうスタイルを自分の中に取り込んで行きましたね。 このスタイルで演奏を始めてからいろんなところでライヴをやったんですが、その時の雰囲気やお客さんによって、演奏を変えています。2度と同じ演奏ができないかもしれない(笑) 音楽的な影響と言う部分では日本の古い歌謡曲、井上陽水さんやさだまさしさんも聴きましたし、ブラジル音楽も聴きました。ギターで影響を受けているのはバーデン・パウエルですね。ただ、良くありがちなボッサで、なんでもカバーするというような作風には絶対にしたくなかったので、ブラジル音楽のエッセンスは取り込んではいますが、それだけではなく、そこから距離を置くようなスタンスをとって、しゃれたものを作るというより、しっかり匂いを感じる、洋楽テイストな音楽を作るということを考えています。 20代のころはJ-POPアレルギーがあったんですが、最近はJ-POPも聴くようになりました。 あとクラシックのギタリストでアンドレ・セコヴィアというスペインのミュージシャンがいるのですが、お爺さんなのに、攻める感じでギターを弾くんです。ヴォイシングを崩して、自分でコードを作っているのですが、このスタイルにバーデン・パウエルをブレンドして、この上にヴォーカルを乗せていくというのが自分の目指すべき表現かなと思っています。もちろん今の音楽も好き。ヨーロッパではフォークとエレクトロニカをブレンドしたフォークトロニカという新しい音楽も出てきました。新しい音楽がファッションの一部になってますよね。サンプリングと合わせて弾きがたりってのも面白いかと思っています。 今のスタイルについて 楽曲の良さはもちろんなんですが、歌力がないと受け入れてもらえないと思ってます。このまま、しっかりと形づくって行きたいと思っています。 自分がどうして音楽をやるのか?と言う理由が今のスタイルになってわかったような気がするんです。 父からの音楽的影響が強いですが、若いころのライヴに、父は会場に来てくれなったのが、最近のライヴでは来てくれるんですよね。なので、音楽が好きな人に自分の曲が届いていると思っています。そうですね、自分の匂いや想いというものをしっかり形で残すことを考えて、活動していきたいと思います。 あと、初対面で度肝を抜きたいと思ってるんですよね。作家活動をしながらライヴをやっていたころはリスナーの事が気にならなかったのかもしれません。作家として生活できているので、自分のライヴの反応が多少悪くても逃げ道があった。でも自分が表現したいものを伝えていくということを考えた時、活動にブレがあったら、絶対に伝わらないと思ったんですよ。一度すべてをリセットして、自分がやらなければならないことをやろうと思ったんですよね。 一人になって、初めて分かったこともありました。どうしてこんなことまでやらなければならないのだろうって思うこともしばしば。今となっては普通なんですが、何度前のマネージャに電話しようとしたことか(笑) どういう人たちに聴いてほしいと思いますか? 少し前までは少し年齢が若い人にも聴いてほしいと思っていたんです。かっこつけたかったんでしょうね。モテたいという(笑) でも、若い人の多くはビートがしっかりと出ているものが好きなんですよね。いくつかコンピレーションにも収録されたんですが、反応がないですよねえ。サンプラーでビートを刻んで作ってみたこともあるんですが、僕の曲の根底に流れる、孤独感がそがれてしまうんですよね。打ち込みだと。 僕の音楽は人それぞれが抱える悲しみや怒りを昇華させるというか、暗いだけでなく、次につながっていくような希望を持ってもらえるような曲。 最近いい音楽ないなぁと思っている人に、聴いてもらいたいですね。 Mederu_jk樽木栄一郎/Mederuはこちらから購入できます。 先行7インチシングルanalog/パレットセレナーデはこちらで購入できますから 思い入れたっぷりのディスクレビューこれを聴かずに死ねるか!も合わせてどうぞ

Lava_28年ぶりの新作をリリースしたLAVA。彼らしいメロディセンスが光る作品に仕上がっています。特にRoman AndrenをフィーチャーしたBetween the shadow and the sunは本作のハイライト。普遍的なメロディにヴォーカル、欲しいところで吹いてくれるサックスという黄金律。ラストにはDIVEのロングバージョンも収録。是非多くの方に聴いてほしいアルバムです。 今回の新しいアルバムリリースまで8年間は長かったのではないでしょうか? 自分の作品を売るための場所をどうするか?ということ考えてたんだよね。LAVAの作品を売るためにCDショップやレコードショップだけではないところが必要になるだろうなって、漠然と思っていたんだけど、自分の作品を売る場所を開拓するということをこの8年間やってきた気がします。 DJで入っているようなラウンジにしてもそうだし、全く今までとは違うチャネルで音楽を売ると言うことを模索してきた感じがする。ユニークな販売の仕方がしたいなと思ってたんだよね。 ダンスミュージックもこの8年間に随分と様変わりしてきているし、その中でLAVAの音楽はどのジャンルなんだろう?みたいに感じることも多くて、以前にも増してもLAVAというブランドを作らなければならないとも感じてた。最終的には僕が今やっている新しい販売モデルを確立して、自分以外の別のアーティストでもやっていきたい。 他の作曲家とはちょっと違いますよね 自分の作品をどのように売りたいかという点でも考えるようにしています。 僕は現場が好きだから、人とのつながりを大切にしたいと思うんだよね。籠って音楽だけを作るのは苦手かな。なので、データのやり取りだけで曲を完成させるようなことはしない。ミュージシャンと一緒にスタジオに入って、音楽を完成させることが大切で、こういう作業こそがいい音楽を作る秘訣だと思うよ。 例えばさ、歌ってね、ただ歌えばいいだけでなはく、ブレスをどうするかとか、ここの語尾を上げたり、下げたりという感じで作っていくものだから、鍵盤で歌メロディーを作っても面白いものができない。作りながら、歌えないと、歌にならないんだよね。歌えない人が歌のメロディーを作るとブレスの位置が不自然だったりするので、おかしな感じになる。 今回もいろんなヴォーカリストをフィーチャーしているけど、仮歌についてはすべて自分で歌っていて、その仮歌をアーティストには聴いてもらって歌入れしてもらってる。 あと、音質にもこだわって制作しています。最近はMP3とか、圧縮された音を聴いている人が多いでしょ? そんな人たちに今回のアルバムは聴いて欲しいね。全然違うはずだから。 最近の音楽ってレンジが狭いのが多いですよね。 レコーディングエンジニアに託すべきなんだよね。作った人が自分でトラックダウンするから、よくわからなくて、レンジの狭い音になってしまう部分もあると思うよ。僕はエンジニア(稲田さん)に任せてるけど、彼の定位の作り方、リヴァーブの掛け方、どれも素晴らしいし、完璧。僕はほとんどいじらず、録音した素材を渡してミックスしてもらってる。いい音楽を作るためには、時間もお金もかかるんだ。 レーベルにはいろんなプロフェッショナルな人が、それぞれの基準を持って仕事をしている。エンジニア、プロデューサー、その他いろんな仕事があって、彼らがGOサインを出したものだけが、お客さんがお金を払って買ってくれるに値するものなのではないかな。 お客さんがお金を払って買うべきものか否かという点についてのジャッジはレコード会社がするべきものだと思うよ。 誰もが簡単に音楽を作れて出せるという環境はある部分で優れているけれど、作品に文句を言うプロデューサーなりディレクターなりがいないといい作品にはならないと思う。今、そういう環境がなくなってきているので、音楽にこだわりがなく、つまらないものが多くなっていると思う。 NYに行くと、「LAVA、Light People(Right People)はいるの?」って尋ねられるんだよね。これは、サポートしてくれる人や自分のゆくべき道を照らしてくれる人みたいな意味なんだけど、こういう人が自分の周りにどれだけいるか?厳しい人が何人いるか?アーティストはこういう人を大切にしなければならない。僕もそういう厳しいことを言ってくれる人を周りに置くようにして、客観的に作品を見るように努力しています。 ワールドワイドリリースについて CD流通をさせることは難しい状況なので、配信が現実的かもしれない。ただ、この音楽は海外で売るためには難しいポジショニングかなという気もする。海外で売るためには完全なフロア対応のトラックにするか、グラミー賞を獲れるくらいのポップスかのどちらかだと思うんだよね。このアルバムはそのどちらでもないから。いや、グラミー賞はとれるな(笑)。 僕はユニークな音楽が好きなんだ。例えば今回アルバムに参加してもらったRoman Andrenは変なこだわりがあって、ラジカセで録音したりしているんだよね。すごく繊細な部分と雑な部分のこだわりが、自分とは違うというか、不思議な感性を持っている。そういうのが面白くて、彼の作る音楽は最終的には素晴らしい音楽になる。そういうものが好きなので、世界的なトレンドとは少し違ったところに自分の音楽はあると思う。 タイトル4 VIDAについて 4枚目のアルバムということと、VIDAは人生という意味。「このアルバムをあなたの人生のために」ってことだね。 自分が歳を取ったからか、人生観が変わってきたんだよね。例えば、桜を見て、「あと、何度この桜を見ることができるのだろう?」って考えたりすることも多くなってきた。 少しだけ自分が歩んできた道を振り返って、次の人生に向かっていく時にエンジョイしていこうよって意味が込められています。もちろん僕と同世代の人だけではなく、若い人も聴いてくれると思うけど、そういうジェネレーションの人にとっても人生をエンジョイしてほしいという願いを込めています。是非みなさんに僕の音楽を聴いて楽しんで欲しいと思います。 Lava/4 Vida

Tariki 浄土真宗の現役の住職によるダンスミュージックユニット、Tariki Echoが3月21日にアルバム「ブッダ・サウンド」をリリースした。Tariki Echoは島根県にある龍教寺の住職・釈一平(龍山一平)と、埼玉県にある善巧寺の住職・釈明覚(榎本明)によるユニット。多くの人々に持たれているお経のマイナスイメージを覆すべく、お経とダンスミュージックを融合させた楽曲を制作している。 お二人はどうやって知り合ったんですか? 釈一平(龍山一平):学校が一緒だったんです。僕は高校のころからバンドとかやってんですが、彼は(榎本明)はDJでと言う感じで、音楽性は全然違う感じだったんですが、共通の趣味で音楽があったと言う感じですね。 釈明覚(榎本明):築地本願寺の中にお坊さんになるための学校があって、そこで一緒だったんですが、僕は子供のころからピアノを習っていたこともあって、学校に置いてあるグランドピアノを授業が終わると弾いていたんですよね。あの頃ふざけて、こういうのができたらいいなあと話していたのが、今回リリースしたアルバムになったという感じですね。ただ昔考えていたものよりは高尚になりました。 アルバムが生まれるまでの経緯を教えてください。 釈明覚(榎本明):私はずっとDJをやっていたことものあって、どちらかというと耳で音楽を聴いていて、一平はミュージシャンとして活躍してきたという背景があったので、二人の感性を合わせたら、何か面白いものができるのではないかと考えたんですよね。 釈一平(龍山一平):宗教音楽で荘厳な感じのアンビエントミュージックで表現すると言うのは、誰もが思いつくことだろうと思うんですが、お経をポップに聴かせることをテーマにした音楽は今までにないと思ったんですよね。昔はパロディで考えていたんですが、今こうやって実際に形になってみると、ポップとドープのバランスが取れた作品になっていると思います。 釈明覚(榎本明):街からお経が流れてきたらいいなと思ったんですよね。昔は日常にお経があったんですが、今はそういう状況ではないので、そのあたりが変わったらいいなと思って作りました。 釈一平(龍山一平):でも彼が作るトラックは完ぺきなダンストラックなので、ポップではないトライバルビート(笑)ひねりを加えずに制作すると、そういう感じになると思うのですが、今回は多くの人にお経が身近なものであると思ってもらう事だったので、想像も付かないような伴奏を乗せています。 釈明覚(榎本明):トライバルなビートだけだったら、間違っても街からは流れてこないもんね(笑) このアルバムで表現したかったことを教えてください。どんなことを歌っているのでしょうか? 釈一平(龍山一平):お経は短いものもあれば、40分を超えるような長いものもあって、今回のアルバムに収録したものは、内容というよりコンパクトにお経の楽しさを伝えることができるものを選びました。お経はレゲエやダブにフィットするなと思ったんですよね。 釈明覚(榎本明):ライナーノーツは僕が書いたのですが、この中にそれぞれの楽曲に用いたお経の意味を書いてありますので、そちらをご覧いただければと思います。音楽的に楽しんでいただけるように曲順は決めましたが、当初は法要を意識したような並びというのも一案としてありました。ただ、最初の曲と最後の曲は本来のお経の流れに則った形になっていますが、その他の部分は自由な発想です。自由と言う意味では築地本願寺で行われる仏教青年会の成人式で、仏教讃歌という歌があるんですが、それをハウスアレンジしたりして、歌ってもらったりしたことがありましたね。 釈一平(龍山一平):誤解のないように言うと、ずっと音楽ばかりやっていたわけではなくて、仏教の勉強もしっかりやってました(笑) お経にマイナスイメージというのはあるのでしょうか? 釈一平(龍山一平):お経はインドから伝わったものですが、元々は文字ではなく、口伝えに伝わっていったものです。その過程で節がついて、それが中国に渡って漢字に置き換えられたわけです。 葬式の読経のイメージが強いためか、怪談とかのBGMにお経がよく使われていますが、実はお経って難しいわけでも、怖いものではなく、楽しいものなんですよ。 釈明覚(榎本明):例えば、この仏様が素晴らしいので、この仏様をほめたたえるために舌を天高く伸ばして!みたいな内容のものがあります。何故舌かと言うと、褒めるために口を使うじゃないですか?なので、ここでは、ほめたたえる象徴で舌という表現が使われています。 他にもいろいろあるんですが、明るい内容のものが多く、早く成仏してください。という内容のものだけではないんですよね。楽しい内容であるにも関わらず、それが伝わらないのはもったいないので、それを伝えるためにこのようなスタイルになっています。 なぜそういうイメージになってしまったのでしょうか? 釈明覚(榎本明):お葬式にしか使われなくなってしまったということと、お寺にあまり人が行かなくなった事が原因ではないでしょうか。 釈一平(龍山一平):昔はお寺は集う場所で身近なものだったんですが、最近では核家族化も進んで、お寺の役割が変わってしまったと感じています。法事と葬式の時のしかお経を聞かなければ、あまりいいイメージを持つ人はいないのではないでしょうか。 他力というのは一般的にはよくない意味と誤解されていますが、あえてその言葉をユニット名に用いたのはなぜですか? 釈一平(龍山一平):他力本願という言葉は一般的には間違った使われ方をしていますよね。それこそ、本当の意味を伝えるのは坊主の役目なのではないでしょうか?宗教を伝える上で歌というのは切り離せないですから。 釈明覚(榎本明):我々の音楽を聴いて、その言葉に興味を持って、本来の意味を知ってくれたらいいですね。世の中は悲しいことや辛いことが多いので、お経を聴いて、ハッピーになってほしいです。浄土真宗のお坊さんは音楽をやっている方も多くて、例えば、二階堂和美さんはそうですね。 最後にメッセージを 釈一平(龍山一平):坊さんの立場から言うと、お経を覚えることに役立ちます。お経文はウェブに掲載されていますので、そちらをご覧ください。坊さん以外の人にには、そうですねえ、海でながれているようなBGMに使ってもらいたいですね。  釈明覚(榎本明):美容院とか、白金のカフェとかで流れたら最高です。夏フェスとか出たいですね! Jacket





絶賛発売中!
タリキ・エコー/ブッダサウンド
SPACE SHOWER MUSIC

↑このページのトップヘ