はじめてライヴを見た時に圧倒された。動きまわる激しい演奏に一糸乱れぬフォーメーション。1stステージと2ndステージの幕間に繰り広げられる余興。どれをとっても最高です。動きながらの管楽器の演奏は難しいけれど、リズムもピッチも乱れることなく聴かせる演奏力に圧倒されました。ジャズ、ジャンプブルース、レアグルーヴファンには体験してもらいたいサウンドです。
リーダーのゴウシ伝説に話を聴くことができたので、その時のお話をみなさんに。
どんな音楽を聴いていらっしゃったんですか?
ゴウシ:中学生のころはXやLOUDNNESSなどのハードロックが好きでした。それからヴィジュアル的に惹かれたイギリスのポップスやロック、例えばデヴィッドボウイとかそういうものが好きだったんですよね。
メロディアスな楽曲が元々は好きだったんですが、ジャズをやるというかジャズのテイストを持ったロックバンドで、パフォーマンスとして見ていて楽しいものをやりたかった。結成当初理想としたバンドはコーデュロイ(90年代のアシッドジャズムーヴメントに登場したバンド)でした。コーデュロイを知って、グルーヴィなものが好きになっていきました。
2006年にバンドを結成してからの話を教えてください。
ゴウシ:バンド結成してから2年くらいはグダグダやっていたんですが(笑)2008年くらいにメンバーが固定してからはしっかりやるようになりました。特に大阪で須永辰緒さんがやっていたイベントに出演させてもらってから変化が生まれましたね。元々は辰緒さんがやられている夜ジャズが好きで、CDをよく聴いていたんですが、そのイベントフライヤーに参加アーティスト募集というのがあったんですよね。何気なくCDを送ったのですが、その時には特に何もなく、初めて辰緒さんのイベントに遊びにいってご挨拶した時にその話をしたら、「CD送ってくれたよね?荒削りだけど、曲がとても良くて、覚えています。イベント出てみないか?」と誘ってもらったんですよね。そのあと夜ジャズのコンピレーションCDにも参加させてもらったんですが、その時はまだ、インディーズでCDとかリリースする前なのに、SOILとかクオシモードとか名だたるメンツに混ぜてもらいました。1stアルバムもこのくらいのタイミングでリリースしました。
たまたま、SOILがやっているあるセッションに飛び込みで参加させてもらった時に、「君たち何者??すごくいいよ!」という話になって、「大阪のカルメラです。」みたいなやりとりがあって(笑)3回くらいですかね、そのセッションに定期的に参加させもらっていたら、「今度リキッドルームでライヴやるから、オープニング出てみない?」という話になりました。
これがきっかけで、東京でのライブにも徐々にたくさんのお客さんに来ていただけるようになってきています。辰緒さんとSOILのみなさんには足を向けて寝れないないですね。
今回のカバーアルバムについて教えてください。
ゴウシ:ライヴ自体オリジナルを6割、カバーを4割くらいの構成でやっているのですが、お客さんから「あのカバー曲好きなのに、CDにならないの?」という話をいただくことが多かったので、それならアルバム1枚まるごとカバー曲で作ろうということになりました。バンドメンバーは好きな音楽がバラバラなので、カバー曲をやるにあたっては、まとめるのを大変だったんですが、バンドサウンドは独裁的な人が出てくると、面白い音楽が作れないと思うんですよね。民主主義的に多数決で決めてます。こばやん(小林洋介・トランペット)は一番年下ですが、いろんな音楽を知っているので、そういうところからも刺激を受けますね。
今のようなライブのスタイルについて
ゴウシ:大阪人に生まれてしまったのがまずかった(笑)最初のうちは淡々とライヴをやっていたのですが、いつの間にか笑かしにかかるようになって(笑)今のスタイルになってきました。全編通してエンターテイメントをやりたい。
自分たちはクールな楽曲も演奏したいと思いますが、クールな演奏した後に、クールでかっこよかったと言うより、楽しかった、面白かったと思って、遊びにきたお客さんには帰ってもらいたいと思っています。
なので、リハーサルではライブの起承転結を意識していますね。
CDだけしか聴いていない人にとっては、僕たちのライブの楽しさと言うのが伝わらないのが残念です。是非ライヴを見に来て欲しいと思います。ハッピーがテーマなので、みなさんにハッピーな気持ちで帰っていただけるように心がけています。
カルメラオフィシャルサイト
カルメラ/Mix Modern Covers
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